SDカードはよく使用する記憶媒体になりました。
特にmicroSDカードはスマホ・カメラ・ゲーム機など様々な場面で使われています。
そんなSDカードですが、どんな基準で選んでいるでしょうか?
今回はそんなSDカードを選ぶ基準を解りやすく解説していきたいと思います。
SDカードの選び方
ここではSDカードの選び方を以下の順に説明していきます。
- SDカードの大きさ
- SDカードの種類と選ぶ基準
それでは早速いってみましょう。
SDカードの大きさ
まず、選び方の基準として、SDカードの大きさがあります。
今主流で使われているものでSDカードの大きさは以下の2つです。
- SDカード
- microSDカード
SDカードが大きくて、microSDカードが小さいと覚えておけば大丈夫です。
ちなみにmicroSDカードをSDカードに変換するアダプターがあるので、基本的にmicroSDカード購入しておけば失敗することはありません。
小は大を兼ねるといったイメージで大丈夫です。
SDカードの種類と選ぶ基準
SDカードの選ぶ基準は大きく分けて2つあります。
- 保存容量
- 書き込みスピード
この2つです。
保存容量
もともとSDカードの保存容量自体、2GBまでだったのですが、年々その容量は増えていき、現在では2TB(約2048GB)のモノも存在します。一般流通では
この保存容量で、3つの規格が存在します
- SD(2GBまで)
- SDHC(4~32GB)
- SDXC(64〜2TBまで)
容量でSDカードの規格が違ってきます。
使用している機器がどの規格まで対応してるか、確認して購入しましょう。
SDXC対応の場合、全てのSDカードの規格が使えると思って問題ありません。
保存容量の目安一覧はこんな感じです。
2GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB | |
写真(2000万画素) | 約200枚 | 約810枚 | 約1630枚 | 約3270枚 | 約6550枚 | 約13100枚 | 約26,200枚 | 約52,400枚 |
動画4K | 約6分 | 約20分 | 約45分 | 約1時間30分 | 約3時間 | 約6時間 | 約12時間 | 約24時間 |
動画HD | 約15分 | 約1時間 | 約2時間 | 約4時間 | 約8時間 | 約16時間 | 約32時間 | 約64時間 |
音楽ハイレゾ | 約10曲 | 約45曲 | 約95曲 | 約190曲 | 約380曲 | 約760曲 | 約1,530曲 | 約3,070曲 |
音楽MP3 | 約500曲 | 約2,000曲 | 約4,000曲 | 約8,000曲 | 約16,000曲 | 約32,000曲 | 約64,000曲 | 約128,000曲 |
SDカードの場合
microSDカードの場合
データ転送スピード
SDカードの転送スピードには1〜3種類の記載があります。
- 最低保証の転送速度(スピードクラス)
- 理論値の転送速度(バスインターフェイススピード)
- ランダム読込/書込の最低処理速度(アプリケーションパフォーマンスクラス)
基本的に大容量で高速なSDカードほど記載が多くなります。
最低保証の転送速度(Class)
SDカードの最低保証の転送スピードは以下のように示されます。
- スピードクラス
- UHSスピードクラス
- ビデオスピードクラス
3つもあって解りづらいよ!っという感じですよね。
元々はスピードクラスのみだったのですが、速度が上がったり、用途が変わったりして、スピードクラスの名前が変わっていったのが原因です。
初代スピードクラス、二代目UHSスピードクラス、三代目ビデオスピードクラスといった感じです。
スピードクラスに関しては早見表があるので、こちらを参照ください。
最低保証速度 |
スピードクラス |
UHSスピードクラス |
ビデオスピードクラス |
用途 |
2 MB/sec |
Class 2 (C2) |
– |
– |
Standard-definition (SD) ビデオの撮影 |
4 MB/sec |
Class 4 (C4) |
– |
– |
High-definition video (HD) ビデオの録画 |
6 MB/sec |
Class 6 (C6) |
– |
Class 6 (V6) |
|
10 MB/sec |
Class 10 (C10) |
Class 1 (U1) |
Class 10 (V10) |
Full HD ビデオの録画,HD 静止画の連続撮影 |
30 MB/sec |
– |
Class 3 (U3) |
Class 30 (V30) |
4K, 2K ビデオの録画 |
60 MB/sec |
– |
– |
Class 60 (V60) |
8K, 4K ビデオの録画 |
90 MB/sec |
– |
– |
Class 90 (V90) |
8K ビデオの録画 |
実際にこんな感じで表記されています。
SDカードの場合
このSDカードの場合V60、U3、Class10と記載があり解りづらいですが、こういう場合の最低保証速度はV60だけ見れば大丈夫です。
Class10とU3の規格もちゃんと追加していますよという意味で記載されているだけなので問題ありません。
microSDカードの場合
理論値の転送速度(バスインターフェイススピード)
文字通り理論値の転送速度(書き込み)規格です。
基本的には
- ノーマルスピード
- ハイスピード
- UHS-I(理論値:104MB/秒)
- UHS-Ⅱ(理論値:312MB/秒)
- UHS-Ⅲ(理論値:624MB/秒)
5種類ありますが、UHS(Ultra Hight Speed)だけ認識しておけば大丈夫です。
実際にこんな感じで表記されています。
SDカードの場合
microSDカードの場合
ランダム読込/書込の最低処理速度(アプリケーションパフォーマンスクラス)
基本的にスマートフォンやゲーム機などで重要視される速度指標です。
名前の通り、ランダムに読込・書込を実施した際の最低処理速度になります。
この指標には以下の2種類あります。
- A1
- A2
A1とA2の違いはA2の方が速度が早いということです。
クラス | ランダムRead 最低処理速度 |
ランダムWrite 最低処理速度 |
シーケンシャル 最低処理速度 |
---|---|---|---|
1500 IOPS | 500 IOPS | 10MB/sec | |
4000 IOPS | 2000 IOPS | 10MB/sec |
A1よりA2の方が
- 読込:約2.7倍
- 書込:4倍
とA2の方が高速に読み書きができるのがわかります。
実際にこんな感じで表記されています。
SDカードの場合
microSDカードの場合
以上を踏まえて、SDカードmicroSDカードを選んで購入すれば、後悔することは無いはずです。
せっかくなので、今回はおすすめのSDカードを用途別に記載しておきたいと思います。
おすすめのSDカード
使用する機器別におすすめSDカードをご紹介していきます。
スマートフォンの用途別おすすめSDカード
用途に合わせて賢くSDカードを選んでくださいね。
いろんなアプリを利用したい
いろんなアプリを利用したいなら、A2規格のSDカードが絶対におすすめです。
アプリのもたつきなどを最小限にしてくれるSDカードです。
とにかく写真を保存したい
写真の場合はそこまでの速度は要らず、容量のみを重視すればOKです。
HDの動画撮影もこの規格で十分です。
4K動画で思い出を残したい
4K動画は速度と容量の2つが必要となりますので、こちらがオススメです。
デジタルカメラ・ビデオカメラの用途別おすすめSDカード
用途に合わせて賢くSDカードを選んでくださいね。
写真撮影をサクサク行いたい
写真撮影のみであれば、それほどの転送速度は必要ありません。
写真を撮るだけでリーズナブルなモノはこちら
4K動画もしっかりと撮影したい
4K動画は転送速度と保存容量が必要となりますので、こちらがおすすめです。
8K以上の動画を撮影する場合はSDよりもSSDの方が容量と転送速度的に適していますので、こちらをオススメいたします。
撮った写真をすぐにスマホやタブレットで確認したい
撮った写真をすぐにスマホやタブレットで確認したいのであれば、Wi-Fi機能を内蔵したSDカードがおすすめです。
スマホやタブレットに専用アプリを入れておけば、撮った写真をすぐに確認することができます。
ゲーム機におすすめのSDカード
国内のゲーム機でSDカードを利用するゲーム機はほぼNintendo Switchなので、スイッチに特化したSDカードをご紹介します。
正直ニンテンドーライセンスを取得したSDカードは高額です。
ですが、ニンテンドーが推奨しているSDカード規格であれば安価なものもあります。
高速なmicroSDカードの目安
- UHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応
- 読み込み速度 60~95MB/秒(読み込み速度が速いほど、Nintendo Switchをより快適に遊んでいただけます)
※UHS-II(Ultra High Speed Phase II)規格には対応しておりません。microSDカード自体は使用できますが、UHS-II規格の読み込み速度でご使用いただくことはできません。
これに準じた安価なSDカードはこちらです。
容量が2倍になって、ライセンス認証品の半額で購入できます。
オーディオプレーヤーにおすすめのSDカード
オーディオストリーミングサービスも普及している現在、オーディオプレーヤーを持ち歩くのは音質の良い曲を聴きたい人がほとんどだと思います。
そんな音質のよいハイレゾの曲を持ち歩く量は大体100~300曲くらいではないでしょうか?
SDカードの容量にすると32GB~64GBで十分まかなえる容量です。
転送速度もそこまで高速なものは必要ありませんので、こちらがおすすめです。
まとめ
SDカードを選ぶ際は機器がどのSDカードの規格まで対応しているのかを確認して購入しないとSDカードのオーバースペックで無駄に高いモノを購入してしまうといったことが起きてしまいます。
例えば、512GBのSDカードを購入したけど、機器は256GBまでしか対応していなかったので、SDカード自体が読み込まれなかった。みたいなことはありますのでご注意ください。
SDカードは容量・転送速度が上がると高額になるので、用途に合ったちょうどいいものを購入する必要があります。
SDカードは容量・速度を守って、購入しましょう♪